セルフケア京都☆森田英実です。
「セルフケア京都ストーリー」~セルフケア京都ができるまでの11話~、今日は4日目です。
人生のターニングポイントとなった出会い&別れ
健康になるための方法を探求する一方で、会社の上司と話合いを重ねました。
何度も話し合った結果、少しずつ長時間の勤務や夜のシフトを減らすことができました。
夜のシフトが減ったこと、そして自分のカラダにあった運動(ヨガ)を日日の生活にとりいれたことなどで、以前から苦しんでいた症状の幾つかは少しずつ改善されてきました。
こうしてシドニーで仕事をし、ヨガを学んで暮らしながら、「自分の人生で成し遂げたいことが何か他にあるような。。。」と漠然とココロの何処かで気づいている自分がいました。
でも、それが一体何なのかは見つけられずに日日を過ごしていました。
そんなある日、胸の苦しさを訴えて来院した、50代の日本人旅行者男性の通訳をしました。
ドクターの指示ですぐ救急車を呼び、緊急病院へ搬送されることになり、私が医療通訳として同乗しました。
救急車の中で緊急救命士達と男性の絶え間ない質問と答えの通訳を続けていました。
この男性は、会社のマネージャー研修旅行でシドニーに到着したばかりでしした。
北海道から東京経由でシドニーに来る機上で、胸の痛みが始まり、空港から私が勤務していたクリニックに直行したのです。
以前から高血圧だったこと、海外は初めてでとても楽しみにしていたこと、ご家族は3人ということなども通訳をして知りました。
そんな最中に突然、今まで目の前で話していた男性が話さなくなりました。
救急車の中の緊張感が一気に高まりました。
緊急病院到着の寸前に、彼は発作をおこし心臓が停止したのです。
病院到着後、すぐ救急車に走り寄ってきたドクター達の必死の処置が行われました。
「あなた彼の家族?そうでなければ、外で待っていて!」
と言われドアの外に出ました。
彼が着ていたまっさらなシャツが、看護師のによって切り裂かれて、床にバラバラと落ちる様子がドアの窓から見えました。
ドクター達の処置の甲斐なく、この男性は亡くなられました。
この出来事は大きなショックでした。
他人とはいえ、彼の命を救うために、緊急病院に一緒に向かっていた時間を共有したことで、彼と何か繋がりを感じていました。
そして一瞬にしてそのつながりは永遠に切り離されてしまいました。
この悲しい出来事で、人の命のはかなさを体験し、もっともっと今を大切に生きなければ!と強烈に感じるきっかけになりました。
明日につづく・・・
もっと元気に、もっと楽に、もっとあなたらしく。
「セルフケア京都」はあなた本来の輝きや美しさとつながり、高めるお手伝いをします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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